イクメンって大変。辛くて当たり前だと思う。
今流行りのイクメンに思うこと
週末に近所やショッピングモールを歩いていると、抱っこ紐をしたお父さんをよく見かける。中にはお父さん一人のこともある。
そんなお父さんを見ると、私の母は毎度
「偉いわ〜、私があなたを育てていたときはお父さんが抱っこ紐するなんて考えられなかった」
と言う。
更に母は続けて言う。
「でも最近のお父さんは大変よね、働いて、子供の面倒も見て。イクメンなんて呼ばれちゃってさ。」
ははは、確かにそうだ。
大黒柱として働いて、家に帰れば育児も手伝い、更には育児疲れの妻を労い。働いているだけでは「いい父親」とは言われなくなっている。
一昔前には、(語弊はあるけど)働いてさえいればさほど育児に参加しなくとも、誰に何を言われることもない、妻にも小言を言われることもなかったのに。
私の父は私を可愛がってはくれたけれど、私のおむつを替えたことはただの一度もなかったそうだ。母はそれに対して、それは私の仕事だし、それが当たり前だった、と言う。
育児をするパパは父親ではないのか
そもそもイクメンという言葉からしておかしいのではないか。
「育児をするパパ」は父親ではなく、「イクメン」なのか?
イクメンという言葉が生まれた背景には「父親は育児参加しない前提」があったのだと思う。父親という単語には「育児をする」意味は含まれていない。
「イクママ」なんて言葉がないのは「母親は育児をして当たり前」なのと同じように。
「メン」という単語から若いパパが想像できる。最近よく見かける週末抱っこ紐のお父さんは、「イクメン」なのだ。従来の父親ではない。
よく見かけると言っても週末抱っこ紐のお父さんが「イクメン」と呼ばれる限りは、まだまだ父親が育児参加をすることは当たり前ではないのだと思う。
ママの苦労ばかり注目されているけれど
このブログのタイトルは「働きマム!」である。
なんの考えもなしに、「働くママ」の意味でつけた名前だ。でもこの名前からも「イクメン」とおなじようなニオイがする。「母親は外に働きに出ない前提」が私の価値観の根底にあったのだと思う。
仮に私が子持ちの男性で、「働きパパ」なんてタイトルをつけたら、なんのこっちゃ、存在としては当たり前だから「自分の職業について語ってるブログなのかな」とでも思われるのだろう。
何かとワーキングマザーは大変だと言われる。ニュースでもしょっちゅう、働くお母さんへの支援に関する内容を目にする。
確かに働きながら育児をするのは大変だと思う。制度の面でもまだまだ追いついていない部分がある。でも、ワーキングマザーは「大変なもの」として認識され、「なんとか支援し、協力してあげなければならないもの」として扱われている。
一方育児をするパパはどうだろう。
私の母親の世代は「偉いね」と言うかもしれないけれど、今の母親世代や世間は「父親も育児に協力して当たり前」になりつつある。育児参加をしてやっとパパとして認められる感がある。
しかし、育児をするパパの苦労や支援は、表立って出てきていないように思う。
育児をするママが24時間労働だとよく言うけれど、育児をするパパにも休みがない。偉いね、とは言われても、大変なものとしてはなかなか思われていないのではないだろか。
パパを労ってあげよう
だから、ご主人がイクメンのママは、それを当たり前と思わず、パパを労ってあげた方が良いと思う。
育児参加をする父親は、ひと昔前からすると「当たり前」ではなかったのだから。
父親なんだからやって当然、そう思うママの気持ちもあると思うけど、
労わず、褒めず、ではそのうちイクメンは絶滅して、また、従来の父親像が戻ってきてしまうように思う。
✳︎ランキングに参加中!ポチッと押して応援お願いします✳︎